- 保育士の給料が低い理由は戦後の法律制定にある
- 保育士は「ただ子どもと遊んでいるだけ」だから給料は低くていい!?
- 低い給料でも保育士としてがんばる理由
保育士は安月給だ、こんな手取りじゃ生活できない・・・と聞いたことはありませんか。
保育士のみなさんは、社会においてぜったいに必要な職業なのにどうしてこんなに給料がもらえないの?と思うこと、ありますよね。
AIが発達してもなくならない職業だと言われているのにね!
では、なぜ保育士の給料が低いのか紐解いていきましょう。
また、この記事の最後には
安月給でも保育士として働きたい!
と思う私なりの考えも書いてみました。ぜひ最後までご覧ください。
保育士の給料の現状
保育士の平均年収は363.5万円。
全職種の平均年収500.7万円と比べると圧倒的に少ないことが分かります。
月に換算すると、なんと10万以上の差があります。
保育士の退職理由の2位にも「給料が低いから」があげられているくらい、保育士にとっては死活問題です。
ちなみに退職理由の1位は「人間関係」だそうです。
では、なぜ保育士の給料はこんなにも他と比べて安いのでしょうか。
それは歴史的背景と社会的背景にありました。
保育士の給料が低い理由
歴史的背景ー戦後に制定された法律
日本は、戦後に保育所を「児童福祉法」の施設として位置付けました。
児童福祉法の施設になるとどうして給料が安くなるの?
「福祉」とは、カンタンに言えば国や自治体がみんなの幸せを平等にするためにお金を出すよ、ということです。
国や自治体は、最大限の努力はしてくれますが、必要最低限のお金しか出しません。
ここで、保育所のお金の使い所の優先順位を考えると
- 子どもの衣食住に関すること
- 子どもの遊びに関すること
- 保護者の対応に必要なこと
- 保育士に関すること(賃金など)
と保育士に対する優先順位は一番低いわけです。
「福祉」と定められて必要最低限の財源しかない施設の優先順位最低ランクにいる保育士は必然的に給料が低くなります・・・。
もちろん「福祉」という制度はたいへん素晴らしいことではありますが、保育士にとっては、悲しい現実ですよね。
社会的背景ー「ただ子どもと遊んでいるだけ」
きっとどこかで耳にしたことのあるこのフレーズ、
保育士ってただ子どもと遊んでいるだけでお金もらえるんでしょ
私はこれを高校生のときに言われて泣きながら帰った覚えがあります。
なぜ、ただ遊んでいるだけだと思われるのでしょうか。
世間の声はこんなようです。
子育ては親になれば誰もが経験することでしょ
誰にでもできることを仕事にできるなんて良いよね
このように「誰にでもできる」という世論から、保育所は営利目的の企業のように利益をふんだんに得ることができず、保育士の給料のためにお金を割けないのです。
低い給料でも保育士としてがんばる理由
ここまで読むと、なんだか気持ちが落ち込んできますよね。
でも、保育士として働いている人は全国で59万人もいます。
それぞれの保育士さんが、それぞれの理由で、保育士として働く意味を見いだしていると思いますが、ここでは私が「低い給料でも保育士としてがんばる理由」を書いていきます。
乳幼児期は絶対に大事!子どもたちの未来を明るくしたい
乳幼児期は、人生の土台となる大切な時期です。
その大切な幼児期に、より良い保育・教育を受けることは、子どもたちがこれからの未来で活躍することにつながると思っています。
私は、その手助けをしたいです。
今している仕事が、子どもたちの心の根っこを育てているはずです。
保育士の給料は少しずつ改善されている!
多少の波はありますが、少しずつ給料は高くなってきています。
そして、保育士側も声をあげるようになってきています。
最近はコロナ禍において、保育所が必要不可欠なことが世間に理解されつつあります。
このツイートも話題ですよね。
リプライ欄には保育士さんの悲痛な叫びがたくさんあります。
いつか全国平均いや、平均以上の給料がもらえると信じて、いやいや、しっかりと声をあげて給料がもらえるように働きかけていきましょう!
この仕事にやりがいを感じる
なんといってもこれが一番です。幸せな瞬間がたくさんあります。
子どもって人を幸せにするパワーがあります。
以前にこんなツイートもしました。
毎日、しあわせに働いています!
まとめ
以上、保育士の給料が低い背景と、それでも働く理由でした!
みなさんは、安いと言われている給料の中でどうして保育士として働いていますか?
これから、給料が上がるように少しずつ声をあげていきませんか?