- 子どもが全員集まるまでの時間、騒がしくて困っている
- 手遊び歌以外のネタが知りたい
- 全員が集まるまでの時間に楽しく待っていられる工夫が知りたい
とお悩みの方向けに、数分でできるちょっとした遊び6つと、数十分楽しめるガッツリ遊び5つを紹介します。
どれも、準備をする必要がないので、
突然の雨で、活動を急遽変更しなければならない
行事の準備で手一杯!今日は事前準備のいらない遊びをしたい
という日にぜひ参考にしてみてください。
5〜10分のスキマ時間に楽しめる遊び
リズムゲーム(1〜30人前後)
保育士が「パン・パン・パン」と3つ手をたたいたら
子どもも真似して「パン・パン・パン」と3つ手をたたく。
リズムを真似して拍手をするゲームです。
初めは比較的カンタンな4拍子のリズムで「できた!」「(音が)そろった!」という達成感を味わえるようにしましょう。
徐々に、8拍子の長いリズムにしたり休符や変則的なリズムを入れて難易度をあげるのも楽しいです。
この動画のように、最初のうちは言葉に乗せて行うと、やりやすいです。
おちたおちた(1〜30人前後)
昔ながらの掛け合いゲーム。
おーちた、おちた
子ども「なーにが、おちた」
「◯◯!」
(ジェスチャーをする)
と、◯◯に対応するジェスチャー(動き)を楽しむゲームです。
例えば、◯◯の中に入る言葉が
「りんご!」であれば、りんごをキャッチするように手をすくう形にする。
「かみなり!」なら、おへそを隠す。
「雨!」なら、頭の上に傘を載せるような動きをする。
いろいろなものを「◯◯」にあてはめて、子どもの想像力をかき立てることもできます。
イラスト当てクイズ(何人でも)
紙とペンがあればすぐにできます。
保育士がイラストを一筆ずつ書いていって、何の絵を書いているか子どもが当てます。
ウサギなど特徴(長い耳)があるものは、最初に特徴を書いて分かりやすくするのもよし
特徴的な部分を最後に書いて他の動物と惑わせるのもよし、
保育士のさじ加減によって難易度が変わってどんな年齢でもやりやすいです。
やおやのおみせ(何人でも)
♪やおやのおみせに並んだ品物みてごらん〜から始まるよく知られたゲーム。
保育士が野菜の名前をいったら
子どもは手拍子をしながら「あるある」といいます。
↓流れはこんな感じ!
♪やおやのおみせに並んだ品物みてごらん、よくみてごらん、考えてごらん
にんじん(野菜の名前)
あるある
キャベツ(野菜の名前)
あるある
ぼうし(野菜じゃないものの名前)
なーい(手をバツにする)
やおやではなく、ケーキ屋、洋服屋など、他の店にしてもおもしろいですよ。
慣れてきた5歳児なら、子どもたちが保育士役をして、みんなで楽しむのもアリです。
3ヒントゲーム(何人でも)
カンタンに言えばクイズなのですが、その名の通り3つのヒントから答えを当てていきます。
- 赤いです
- 果物です
- 切ると、中は黄色いです
答えは・・・リンゴ!
こういったカードゲームも売っていて、4歳児くらいから楽しめます。
友達あてクイズ(5人以上)
学級内の友達関係ができてくる2学期以降にやるのがオススメ。
やり方はいろいろありますが、2つ紹介します。
1つ目:3ヒントゲームみたいにする
- おままごとが好きで保育園でよく遊んでいます
- 自転車でお迎えにくることが多いです
- 名前に「た」がついています
正解は・・・「たかこちゃん!」のようなイメージです。
2つ目:シルエットクイズ
影絵になる場所を作ったりプロジェクターで映したりなどして、影になっている友達が誰かを当てます。
この場合は、グループなどで数名が抜けて順番に映っていくと良いでしょう。
友達の意外な一面を知るきっかけにもなっておもしろいですよ。
20〜30分遊べるゲーム
ハンカチ落とし(10人以上)
言わずと知れた伝統的な遊びですね。
ルールは幼児には意外と複雑なので、実践しながらゆっくり伝えていきましょう。
4歳児後半以降なら、すんなり理解できます。
- 円になって中央を向いて座る
- 鬼役を1人選ぶ
- 鬼は、ハンカチを持って円の周りを歩く
- 鬼は、ハンカチを誰か1人の後ろに落とす
- ハンカチを落とされた人は、ハンカチを持って鬼を追いかける
- 鬼は、ハンカチを落とした人がいたところに座る
- ハンカチは持っている人が次の鬼になる
ハンカチが床につくので、普段使っているハンカチではなく、遊び用のものを用意すると衛生的です。もしハンカチがなくても軽くて転がりにくいもの(ぬいぐるみ、スポンジなど)ならなんでも代用可能です。
ばくだんゲーム(10人以上)
「ハンカチが見えて、鬼のいない」ハンカチ落としです。笑
- 円になって中央を向いて座る
- 音楽をかけながら、爆弾に見立てたもの(ボールなど)を回していく
- 音楽がストップしたときに、爆弾を持っていた人は負け
- 負けた人は、円の中央に入って一回休み
ボールがない場合は、新聞紙を丸めてビニール袋に入れたものなど、すぐ作れるもので代用できます。
いちごみるく(10人以上)
カンタンな椅子取りゲームです。
- 椅子を円状に並べて中央を向いて座る
- いちご役とみるく役に分かれる
- 「いちご」と呼ばれたらいちご役が立ち、他の席へ移動する
- 「みるく」と呼ばれたらみるく役が立ち、他の席へ移動する
- 「いちごみるく」と言われたら、全員立ち、他の席へ移動する
- 最後は、”みんなでまぜまぜしておいしい「いちごみるく」ができたね”で終了!
園指定のカラー帽子がある場合は、それを被って帽子の色で分けると準備もなくてラクです。
赤い帽子の子はいちご、白い帽子(または帽子をかぶっていない)の子はみるくなど。
帽子の色によって、フルーツの名前を変えてもOK!(黄色ならバナナ、ピンクなら桃など)
みんながハッピーになれるゲームです。ただ、ルールが単純で飽きやすいので、たまに変化球をつけて楽しみましょう。
- 移動に制限時間をもうける
- 1つ椅子を減らし、座れなかった子が次のお題を言う
- 引っ掛けで別のフルーツの名前を言う。頭文字が同じだとよりおもしろい。いちごに見せかけて、「い、い、い、いくら!」とか笑
ジャンケン列車(10人以上)
ジャンケンのルールが理解できる4歳児以降にやるのがオススメです。
- ♪かもつれっしゃの歌(下記参照)に合わせて歩く
- 「がっちゃん」で、相手を見つけてジャンケン
- ジャンケンで勝った人が前、負けた人が後ろになってつながる
- ジャンケンを続けていき、一番前にいた人がジャンケン王!
かもつれっしゃ しゅっしゅっしゅ
いそげいそげ しゅっしゅっしゅ
こんどのえきで しゅっしゅっしゅ
つもうよにもつ がっちゃん
ジャンケンに負けても、つながって動けるおもしろさがあって良いですよね。
クラス全員がつながったあと、最後にみんなでトンネルをくぐるなどすると、負けた子も含めて全員が楽しめます。
新聞プール(何人でも)
こちらはゲーム性が薄く、ルールに従うのが難しい子も楽しめます。
やり方はものすごくカンタン。
- 1人1枚新聞を配ります
- 配られた新聞をビリビリに破きます。
- 新聞を水に見立てて泳いだり、上に投げたりします。
遊び方は自由!その自由感がたまらなく楽しいんですよね。夏のプールの導入や、プールで遊べない日によくやります。
スキマ時間を楽しくするポイント
準備が少ないとはいえ、遊びの選択に保育士の意図は不可欠です。
子どもが最大限楽しめるように、そして、安全を保てるように、以下のポイントを意識していきましょう。
人数にあった遊びを選択する
あまりに大人数でリズムゲームをすると、音が合いにくくて何がなんだか分かりません。
反対に、あまりに少人数でハンカチ落としをしても、ハンカチを落とされるドキドキ感が薄くて楽しさ半減です。
人数にあった楽しめるゲームを選択するのが大事です。
各ゲーム名の横にカッコがきで推奨人数を書いたので、参考にしてみてください。
年齢や発達を考慮する
難しすぎるものはやる気をなくしてしまうし、
カンタンすぎると飽きてしまいます。
クラスの子どもたちの理解度を把握して、どんなルールなら楽しめるか考えておくと、より楽しめます。
所要時間内に終わるようにする
スキマ時間にやる遊びのはずが、何十分も延長するのは元も子もありません。
子どもたちもだんだん飽きてきて、次にその遊びをするときに「えー」とブーイングがきてしまいます。
「もっとやりたい」ぐらいで終わらせるのが肝です。
まとめ:遊びの引き出しを増やして子どもも先生も楽しく過ごそう
5〜10分くらいの遊びのネタが思いつかない
ちょっとした時間にやる遊びの引き出しを増やしたい
と、保育中にふと思うこと、ありますよね。
でも、主活動を考えるのに必死で、そういう小ネタってなかなか勉強する時間がない。。。
自分が小さいころにやっていた遊びを必死に思い出して、やっていた1年目の儚い記憶。
ぜひ、今回紹介した全11コの遊びを参考に、子どもたちと毎日を楽しく過ごしてくださいね。