みなさんの園では、ハサミの扱いはどうしていますか。
自由に使えるように製作コーナーに数丁出してます!
個人持ちのハサミがあって、好きなタイミングで使えます!
安全上の配慮のため、決まった時間に限定して使えるようにしています。
その園の環境にとって、一番安全に使える方法にしているかと思います。
園での製作でハサミを取り入れると、ぐっと表現の幅が広がりますよね。
- でも、ハサミって刃物だし集団の場で使わせるのは心配・・・。
- どうやったら安全な使い方を子どもたちに分かりやすく伝えられるんだろう・・・
と不安な保育者の方も多いのではないでしょうか。
ハサミの使用を指導する際のポイントはこちら!
一斉指導で約束を伝えてから、その後、繰り返し遊びの中で使いながら何度も伝えて定着できるようにする。
今回は、そっくりそのまま使える「ハサミの安全指導」の伝え方と、初めてハサミを使うときの製作ネタ4つを紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
初めてのハサミ指導
【ハサミの紹介】
このハサミは紙を切るのに使う(髪の毛やおもちゃなど他のものを切らない)
いろいろなものが切れて危ないこともあるから約束を守ってほしいこと
こういう大事なことは長々と喋らないのがコツ。最初にビシッと簡潔に伝えた方が印象に残ります。
【安全指導】
初回で伝える安全指導は3つ。多すぎても覚え切れないので、私は3つに絞って伝えていました。
どうしてやってはいけないのかカンタンに説明しながら、イラストにして分かりやすく伝えましょう。
イラストをその後しばらくはハサミを使う場所に掲示しておくと定着しやすいです。
ハサミは座って使う
よそ見をしたり手元がふらついたりしたら危険!
できれば椅子に座って姿勢が固定されるようにするのがベストです。
ハサミの刃を友達に向けない
自分が怪我をするのはもちろん、他人にも怪我をさせないように気をつけましょう。
持ち歩くときは刃の方を持つ
使用時は注意しやすいですが、移動する時は大人の目も行き届きにくいです。最初にしっかりと約束を知らせておきましょう。
このときに、ハサミは使い終わったら元の場所に片付けることを合わせて伝えるのも良いでしょう。
【使い方指導】
安全指導の直後に、立て続けに使い方を伝えると子どもは何が何やら分かりません。
安全指導を伝えたあとは実際にハサミを持ち運んだり座って準備したり、約束を守った行動をやってみましょう。
そのあと、使い方を丁寧に教えます。
- 小さい穴に親指、大きい穴に人差し指と中指を入れる
- 刃を開いて紙を挟む
- 刃を閉じて紙を切る
【環境の注意点】
子どもに安全な使い方を知らせることはもちろん大切ですが、怪我を未然に防げるように環境を整えることも心がけましょう。
一人ひとりの持ち歩き方を確認して、その都度指導しよう。
高さのある容器だと密集したり転倒したりして危ない!
片手に刃物を持っていることをふまえましょう。
片付けのときになあなあになりがち。
ハサミは刃先をもって片付けている?ゴミは散らばっていない?
使ったら自分で片付けることも意識させましょう。
初めてのハサミの製作ネタ
初めてのハサミ製作は、一回切りにしましょう。
※一回切りとは・・・ハサミをチョキンと一回動かしただけで切りきれるもの。
とにかく満足できるまでたくさん切れる製作がオススメです。
しかし、子どもによっては、ちょっとやれば十分というお子さんもいらっしゃるので、ちょっとしかやらなくても作品に仕上がるようなカンタンなものを紹介します。
ジュース
- 一回切りする
- 切ったものをプラコップに入れる
そのあと遊びに使うことを想定して、ふた付きのプラコップが良いです。ふた無しで倒れると後片付けが地獄です。笑
サラダ
- 一回切りする
- 切ったものを紙皿に乗せる
こちらの作品はカンタンで良いのですが、そのあと遊びに活かしにくいです。
後述のカレーやピザに変身させるのが良いです。
カレー ※ハサミ以外の工程があります
- 一回切りする(紙は、カレーの具材らしい色を用意しておきましょう)
- カレーを描いた画用紙に①をのりで貼る
園でカレーを食べたあとなんかにやると、体験と製作が結びついてオススメです!
ピザ ※ハサミ以外の工程があります
- 一回切りする
- 赤に着色したのりで①を貼る
この作品は、作ったあともピザ屋さんごっこなどをして楽しめます。
のりを着色するやり方は、水のりに赤色の絵の具をよく混ぜるだけです。カンタンなのにそれっぽいのですが、その後着色されたのりは他の場面で使いにくいので用意する量は調整しましょう。
まとめ
一斉指導で安全指導を1回しただけでは定着しないのは当然です。
子どもがハサミを使うタイミングで、くりかえし安全な使い方を伝えて、少しずつ製作の難易度をあげていきましょう。
表現の幅がぐっと広がり、子どもたちの創作意欲を高めるのに一役買うでしょう!