幼稚園・保育園で生きものを飼うメリット・デメリット

皆さんの園では生きものを飼っていますか?

ウサギやモルモットなどの哺乳類、インコやニワトリなどの鳥類を飼っているところもあれば、メダカ、キンギョなど比較的世話のしやすいもの、はたまたおたまじゃくしなど一時的に飼うものなど、園よって様々な生きもの事情があるかと思います。

  • 生きものを飼おうか悩んでいる…
  • 生きものを飼っているけど、子どもたちとどう関わらせるか…

という方に生きものを飼うことのメリット・デメリットをお伝えします。

うり
うり

大切な命にメリット・デメリットという言葉は不適切かもしれませんが、便宜上使わせていただくこと、ご了承ください。

目次

生きものを飼うメリット

癒される

なんといっても可愛い!

ほとんどの子どもが、生き物全般に興味がありますから、幼稚園に不安感を感じる入園したての子も、

生き物を見て涙が止まったり、餌をあげて笑顔になったり。

動物を飼っていない幼稚園でも、ダンゴムシやカタツムリなど、簡単に飼える虫や、成長を楽しむならチョウの幼虫とかオススメです。

命の大切さを知れる

目の前で動きますから、生きていることを間近に感じられます。

最初のうちは、ケージを揺らすなど乱暴に扱うこともあるし、餌をあげすぎたり、触りすぎたり、そぐわない行動をしがちです。

でもその都度、保育者がどうすればいいか伝えれば、スポンジのように吸収して理解できる子どもたちです。

繰り返し、根気よく、命の大切さを伝えていきます。

うり
うり

保育者は、生き物の正しい飼い方をよく調べましょう。

世話をする経験ができる

私の園では1クラス1匹以上何かしらの動物を飼っているのですが、(恵まれていますね)

世話はそれぞれのクラスが責任を負います。

年少児は、自分のことで精一杯なので、動物の世話は先生がやるのですが、

年中児にもなれば、世話の手伝いをやりたがり、

年長児は当番制にして、世話を役割の一つにしています。

動物も排泄をすること、部屋をきれいにすると気持ちが良いこと、ご飯は食べ過ぎないように用意すること、体をよく見て病気がないか気をつけること…などなど、

自分たちと同じように生きていることを感じ、世話の必要性に気がついていきます。

また、世話をすることで生き物への愛情も増していきます。

生きものを飼うデメリット

休日も世話をしなければならない

生き物たちに、休みは関係ないですからね!

休みの日には、職員が交代で園に寄り、生き物たちが快適に過ごせるよう、世話をしに行っています。

休みの日にまで園に行くのは正直ちょっと面倒…

うり
うり

生き物たちはとっても可愛くてお世話自体は苦ではないのですがね。。。

アレルギー対応が必要

哺乳類は特に、アレルギーに留意する必要があります。

家庭では動物を飼っていなかった子が、ウサギの毛や糞に反応して全身が蕁麻疹だらけになってしまったことも…。

うり
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早急に家庭に連絡し、アレルギー検査をしていただきました。

アレルギーのある子は生き物の近くには寄れないので、エサを交換するなど間接的な世話をさせていました。

また、重度のアレルギーの場合は、生きもののゲージを置く場所も考えなければなりません。

死を経験することもある

生きている限り、死は必ずおとずれます。

子どもにとって、いや大人にとっても「死」は衝撃的なことです。

初めての経験だと、心がずーんと落ち込んでしまう子どももいます。

もちろん、生きものに思いを寄せて、”今までありがとう”という気持ちをもつ良い経験にもなりますが、その後のメンタルケアも必要になります。

うり
うり

亡くなったあとどうするのかまで、きちんと考えてから飼いましょう

哺乳類であれば、病院で埋葬をお願いするのか、お寺にお願いするのか…

魚や虫は、園内に埋葬するのならどこをお墓にするのか…

最期まで責任をもって飼いましょう。

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