「保育って、子どもとただ遊んでいるだけではない!」
そう憤りを感じている保育士さん、幼稚園の先生は多いのではないでしょうか。
保護者対応、保育準備、行事の運営…力仕事から繊細なコミュニケーションまで幅広い仕事をしていますよね。
その中で私がとても時間をかけて悩んでいたのは、書類仕事!
書類と一口にいっても、たくさんの種類があります。
- 毎日の保育記録
- 日案、週案、月案
- 行事の企画書
- 保護者へのお便り
- 研修記録
- 幼児指導要録 ・・・などなど
書いても書いても終わらない書類たち。
今回は、この中から「毎日の保育記録」と「日案、週案、月案」の2つの書類をピックアップして書き方のコツを紹介したいと思います。
保育記録を書くときのポイント
毎日の保育記録を書く際のポイントは以下の3つです。
- 1日15分は記録を書く時間を取る
- 印象的なエピソードを1つ選ぶ
- 1週間の記録を読み返す
1日15分は記録を書く時間を取る
15分も取れないという方は、記録を書く仕事の優先順位をもっともっとあげた方が良いです。
なぜなら保育に記録は欠かせないもの。
今日の記録が明日の充実につながります。これは断言できます。
ぜひ、15分は確保してください。
印象的なエピソードを1つ選ぶ
遊びの中の一コマでいいんです。全体活動のことでもいい。ある子の一言でもいい。
慣れるまでは、自分が印象に残ったことを文章にすると書く力がつきます。
そのやりとりの事実を具体的に言葉にします。会話、使っていた遊具、何をどう見立てていたか、保育者は関わったか。
そして、そこから子どもの思いや保育者の考えを考察します。
Aちゃんは、Bちゃんと遊んでいるとごっこ遊びのイメージがふくらむことが多そうだ。
Bちゃんはイメージを言葉にすることが多い。
この遊具は注射器に見立てやすいようだ。
保育者は患者さんとしてかかわったが、違う友達が患者役になった方が友達関係が広がるのではないか。
こうして考えられることをどんどん書いていくのです。
始めは思いつく内容が少なくても、どんどん書けるようになっていくはずです。
その後、翌日はどうするか書きましょう。
明日は他の子を誘ってみよう。
見立てやすいようにこの遊具を増やそう。・・・などなど。
1週間の記録を読み返す
エピソードに出てくる子どもや遊びが偏っていないか、確認します。もしも偏っていたら翌週は違う遊びを見てみるように意識してみましょう。
もちろん、今週はこの遊びを重点的にやる!と決めていたら偏ることももちろんありますが、ずーっとその偏りが続くと保育にも影響が出てくるので、定期的に見直すことが大事です。
日案、週案、月案を書くときのポイント
日案、週案、月案を大きくまとめて「指導案」と呼びます。
指導案はその名の通り、子どもを指導するために必要な保育者の案(環境・援助)ですね。
指導案を書くときのポイントはこちら!
- 書籍やインターネット上の例文を参考にする
- 保育記録を反映させる
- 信頼できる人に相談する
書籍やインターネットの例文を参考にする
大きな声では言えませんが、苦手なうちは例文そのままでも構いません。
保育に慣れないうちは、指導案に時間をかけるよりも、子どもとじっくり向き合った方がはるかに大事だと思います。
今は保育雑誌に週日案、月案が出ていたり、今やインターネットで無料で閲覧できますよね。
例文をそのままコピー&ペースト…!!!
…えっラクしすぎじゃない!?
本当に子どものために保育してる?
そんな疑問を持った方は次のステップにいきましょう。
保育記録を反映させる
保育記録に「翌日はどうするか」を書いているはずなので、それを生かしましょう。
コピペした指導案の中で、実際の保育とずれているところを、記録と照らし合わせて修正を重ねていく。
慣れてきたら手本を参考にするのは「保育のねらい」の型だけで、あとは保育記録を参考にパパパッと書けるようになっていきます。
慣れるまでに時間がかかるので、例文集をたくさん持っておくと便利です
なんでもそうですよね。最初はマネるところから。ずっとマネしていたら、なんとなく自分のものになってきます。
考えずにマネするのではありません。保育記録と照らし合わせてずれていないか考えていれば、自然に身に付いていくのです。
信頼できる人に相談する
職場にいる先輩保育士や園長、短大や大学の先輩…皆さんにも尊敬する人が一人はいるのではないでしょうか。
その方に相談したり、その方の指導案を見せてもらったりしましょう。
きっと親身になってアドバイスしてくださるはずです。
誰でも頼ってもらえるとうれしいですよね
でも、あまりに相手の大切な時間を奪いすぎないように気を付けましょう。
まとめ
保育をするにあたって、必ずついてくる保育記録と指導案。
今回は書くポイントを3つずつ紹介しました。
- 1日15分は記録を書く時間を取る
- 印象的なエピソードを1つ選ぶ
- 1週間の記録を読み返す
- 書籍やインターネット上の例文を参考にする
- 保育記録を反映させる
- 信頼できる人に相談する
ぜひ、これらを参考に、書類仕事をやっつけましょう!!!