- あの子どうも相性があわないのよね・・・
- なんだかあの保護者とうまくいかないなあ
- 隣のクラスの先生とはそりが合わないわ
誰しもそう感じたことはあるでしょう。
私も今働いている園で、納得できないことが多くてついムッとしてしまうことも・・・
しかし、それを表に出してはいけないのが保育士のお仕事。
「やってはいけないこと」を意識して、子どもの手本となり、信頼関係を育んでいくのが大切です。
今回の記事では、保育士としてやってはいけないことを対象別に分けて解説しています。
子どもに対してやってはいけないこと3つ
保護者に対してやってはいけないこと3つ
同僚に対してやってはいけないこと3つ
私は派遣保育士になって保育内容や人間関係に悩み、なんだかうまくいかないな…と思っているときに、「やってはいけないこと」を意識するようになってから、いろんなことがうまくまわりだしました!
この記事を最後まで読むと、子どもと、保護者と、同僚と、よい関係を築けるようになるはず!
それでは保育士がやってはいけないこと全9つ見ていきましょう!
信頼関係を築くために、保育士がやってはいけないこと全9つ
子どもに対してやってはいけないこと3つ
純粋無垢な幼児は、どんな大人の行動にも従ってくれます。
しかし、本当に子どものことを思っている保育士なら、子どもが嫌な思いをすることはしませんよね。
もちろん集団生活の中で嫌な思いをする経験も大切ですが、それが保育士の感情任せであってはいけません。
さて、どんな行動がNGなのでしょうか。
怒鳴る(どなる)
大きな声を出して子どもに言うことを聞かせるのはNG
ましてや「怒鳴る」までいくと、子どもは“大きな声“自体にビックリして、怒られている内容はサッパリ・・・と言うこともあります。
叱るときは、冷静に一言だけピシャリ。
叱っている理由は子どもと対話しながら簡潔に伝える。
怒鳴る保育をしちゃっている・・・という方は、一日に1回でも怒鳴る回数を減らしてみましょう!怒鳴らなくても子どもはちゃんと学んで行くはずです。
暴力・体罰
暴力はもってのほかですね。体罰とは、暴力や暴言を含めた子どもの尊厳を傷つける行為の総称になります。
2020年の4月には体罰は法律で禁止されています。
では、どんな行為が暴力・体罰に当たるのか考えてみましょう。
- 言葉で3回注意したけど言うことを聞かないので頬を叩いた
- 活動に参加せずフラフラと立ち歩いているので腕を思い切り引っ張った
- 友達を殴って怪我をさせたので、同じように子どもを殴った
- 給食の準備中ふざけていたので、給食を与えなかった
- 冗談のつもりで「お前なんか生まれてこなければよかった」「○○組にいる意味がない」などと子どもの存在を否定するようなことを言った
- やる気を出させるという口実で、きょうだいを引き合いに出したり、年齢が低いクラスに行けと言ったりして、けなした
つい、「しつけ」と称してやっていないか確認してみてくださいね。
ひいき
相性が合う子や自分のいうことを聞いてくれる子には優しいまなざしを向け、
なんとなく合わない子、いうことを一発で聞いてくれない子、集団から外れがちな子に対しては厳しく指導する。
これはぜったいにNGです!!
そんなのあたりまえじゃ~ん
と、思いますよね。
実は、知らず知らずのうちにやってしまっていることも・・・。
- 特定の子ばかり自分に寄ってくる
- 叱ったときに子どもがすぐ泣くことが多い
- 保育室に入った瞬間に子どもの視線がこちらに向く
これは、「自分が標的にされないように」という防衛本能の強い子が、寄ってきている可能性があります。
クラスの子で自分に近寄ってこない子がいたら、自分が執拗に指導していないか?他の子と比較していないか?など、信頼関係を見直してみましょう。
中には本当に相性の合わないお子さんもいるので、全員が寄ってくることを求めるわけではありませんが、特定の数名ばかり寄ってくるようであれば、振り返ってみると良いです。
泣くと、すぐに許される(叱られる時間が短くなる)と子どもが本能的に思っているかもしれません。
叱るというのは泣かせることではありません。
その子のために、伝えることがあるから叱るんですよね。
子どもが泣くまで指導すれば、泣くことで頭がいっぱいになって叱られている内容が分からなくなる➡行動が変わらない➡また泣くまで指導する➡・・・という悪循環に陥ります。
もちろん子どもは悔しさや悲しさに敏感で、泣くことも多いですが、毎回すぐに泣くようであれば、振り返ってみましょう。
これは、どんな視線が向いているか確認しましょう。
にっこりとした幸せな視線ですか?それともおびえるような視線ですか?
前者なら安心してください。
後者であれば、子どもが「いつ怒られるんだろう・・」「何かしたかな・・・」と恐怖をいだいている可能性があります。
保護者に対してやってはいけないこと3つ
保護者は、大切なお子さんを保育所に預けています。
お子さんのことを第一に考えている姿勢をみせて、信頼関係を築いていきましょう。
事情を理解しようとしない
保護者の数だけいろいろな事情があります。
家庭のこと、仕事のこと、体調のこと……すぐには言えないこともあるかもしれません。
それをくみ取らずに園の要望だけを伝えるのはNG
しかし、無茶なことをいう保護者をすべて受けいれるのではありません。
人と人とのコミュニケーションを意識して、寄り添っていきましょう。
他の子や保護者の悪口をいう
「○○ちゃんのところは、クレームが多くてたいへんですよね・・・」
なーんて保護者から言われて、
「そうなんですよー!」と同調したらダメダメ!
たちまち保護者間の雰囲気が悪くなり、「先生も言ってたよね」と最悪いじめのような構図になってしまうことも。
きっかけを作るのは保護者かもしれませんが、保育士が引き金をひいたらいけません!
「そうですか?」「どうしてそう思うんですか?」
などと華麗にスルーしつつ、その発言の真意を聞くことが大事です。
聞かれたことに答えない
すぐに判断できないことや、答えづらいことに対して「確認します~」とお茶を濁し続けていませんか?
くりかえしていると、「この先生には聞かない方がいいな」と壁を作られてしまいます。
保留した回答は、できれば翌日、遅くても3日以内。もっと遅くなる場合は、「来週には答えますね」となど期日を伝えておきましょう。
いつ答えてくれるんだろう・・・と待つ時間は、ストレスになります。
同僚に対してやってはいけないこと3つ
これは、保育士に限らず人として大切なことです。
もしも同僚がやっていたとしても、自分は同調しない勇気をもちましょう!
陰口をいう
あたりまえじゃ~んと思うかもしれません。
が、保育園はほぼ女性の現場。陰口・悪口は盛り上がる会話のネタの1つなんですよね。
同僚の悪口、言っていませんか?
子どもや保護者の悪口は?
前に園につとめていた人のことも悪くいっていませんか?
陰口が蔓延している職場は、「自分もどこかで言われているかも・・・」と居心地が悪いですよね。
無視をする
これもあたりまえじゃ~ん
そうです。でも、当たり前のことをするって難しいんです。
自分は普通に接しているつもりでも、相手が「無視された」と思うこともあります。
なぜなら、保育士は目の前の子どもの対応に忙しくて、話し掛けられても気付かないこともしばしば。
一度「無視された」と思うと、その人に話し掛けるのも億劫になります。
特に新しく働き始めた先生が不安でいっぱいなので、過剰なくらい反応するのがオススメです。
分かったフリをする
「この作業やっておいて~」と言われて、「はい!」と答えたものの・・・
あれ?どこの画用紙を使っていいのかな?のりで貼るのか両面テープで貼るのか分からない!
みたいな”分かったフリ”には気を付けましょう。
上記のような作業のことなら、もう一度聞いたり、やり直したりできますが、
保護者対応や子どもへの指導に関することは取り返しがつかないことや、取り返しがついてもたいへんな労力がいることもあります。
全て理解するまで聞き直す、忘れないようにメモを取ることを意識しましょう!
まとめ:信頼の厚い保育士になろう!
保育士としてやってはいけないこと9つ、全てクリアできましたか?
「ハッ・・わたしこれやっちゃってるなあ」
と思うことが1つでもあったら、今から改善していけば大丈夫です。
子どもからも、保護者からも、同僚からも信頼される保育士をめざしていきましょう!
最後に、もう1度やってはいけないことリストをチェック!