こんにちは、現役保育士のうり(@urihaken)です。
私は公立幼稚園で5年担任をしたあと、結婚を機に転職し、現在は派遣保育士をしています。
幼稚園教諭・保育士それぞれで学んだ保育の発信と、転職の経験をもとに転職ノウハウを記事にしています。
今回は、前回の記事に引き続きプールについて!
夏ならではのプールは気持ちがよくて解放感があって、とても楽しい活動です。
しかし、水場は危険が伴うもの。
毎年、悲しい水の事故が発生してしまっているのも事実です。
保育者が事前に想定し準備できることはしっかりとやっておきましょう。
- ねらいをしっかり立てて活動の軸を定める
- 子どもたちに約束を伝え守ってもらう
- できる限りの安全対策を行う
大切なことはわかっているけど、具体的にはどうするの〜?
それでは、一つ一つ説明していきましょう!最後まで要チェック!
プール遊びのねらい
プールに限らずですが、活動を楽しむには「ねらい」が大切です。
子どもたちにどんな経験をさせたいのか、子どもの実態と照らし合わせて設定しましょう。
プール遊びのねらい例を考えてみたよー!
- 水の冷たさや感触を楽しむ
- 約束を守って安全に水遊びを楽しむ
- 頭や顔に水がかかることに慣れる
- 水に浮かぶ感覚をつかむ
さて、ねらいを設定したら、活動を決めましょう!
活動ネタに困ったら、下記の記事を参考にしてみてください。
子どもたちに伝えるプール遊びの約束
水は事故と常に隣り合わせ。
楽しいからといってハメを外すと、とても危険。
水遊びの際は、いつもよりも厳しく約束の指導をして、守れない子は「プールに入れない」と徹底指導しましょう。
保育者が本気の顔と声を出せば、子どもたちも分かってくれます。
先生、いつもと違うぞ・・・(ピリッ)
理由もきちんと説明をした上で約束を分かりやすく伝えましょう。
約束をいくつも伝えたい気持ちも分かりますが、あまりにたくさんあると覚えきれなくて結局守っていない・・・ということが起こってしまいます。
子どもたちが自分で意識して守れるように、伝える約束は最大でも5つぐらいが適切です。
衝動的に動く子が多かったクラスのときは、
「とびこまない」を約束に加えたことがあったな・・・。
約束を伝える時のポイント
- イラストを用いて分かりやすく
- 一緒に声に出して覚えやすく
- 繰り返し伝えて定着させる
保育者がしておく安全対策
子どもたちが約束を守るのはもちろん、保育者も物的・人的環境に配慮して、事故を最大限に防いでいきましょう。
【プール開き前】おもちゃの点検をする
壊れているものがないか、カビが生えてしまっているものがないか、点検しましょう。
このときに、数もチェックすることで、足りない分を買い足すこともできるので、点検ついでに必要なおもちゃもリストアップしておきましょう。
【プール開き前】滑りやすい箇所を把握しておく
プールサイドは滑りやすいです。
特に滑るところは、マットを敷くなど滑りにくい工夫をしましょう。
【プール期間中毎日】使用前に設備の点検を行う
見るだけでなく、触って確かめましょう。
怪我をしやすい箇所がないか、排水溝はしっかりと閉じるのか。
プールを使う前(水を入れる前)に必ず確認しましょう。
【プール期間中毎日】入水前に水質検査を行う
塩素濃度が適正かどうか、子どもたちがプールに入る前に検査しましょう。
【プール期間中毎日】監視員を1人以上配置する
一緒にプールに入らず、プールサイドから全体を見る職員を必ず1人以上配置しましょう。
監視員は必ず「監視」だけに集中できるように、他の役割などはあってはなりません。
消費者庁のホームページでも、プールでの監視員について明記しています。
幼稚園等のプール活動・水遊びでの溺れ事故を防ぐために(消費者庁)
→ https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/teaching_material/
プールの安全対策は「やりすぎ」と思うくらいがちょうど良い。
準備がしっかりしていることで、職員同士の連携もきちんとなされ、何かあったときにすぐに対応することができます。
「自分の園ではやっていなかったな」という内容があれば、今すぐにでも対策してくださいね!
まとめ:プール遊びを楽しむには、安心安全が絶対条件!
暑い夏にプールに入るときの解放感って最高で、子どもも大人もテンションが上がりがち。
しかし、保育者は冷静になって、きちんと計画・準備をしていきましょう。
- ねらいを立てる
- 子どもたちに約束を伝える
- できる限りの安全対策を行う
これらができているか、職員同士でも確認しあい、安全が確保された上でプール遊びを楽しみましょうね。
プール遊びを楽しむだけでも、保育者の並はずれた努力が必要なんだよね〜
もっとプールを楽しむための、活動例はこちら↓