3歳児の発表会の題材、悩みますよね。
- 分かりやすいストーリー
- 子どもたちにも言えるセリフがある
- 保護者が満足できるような、全員が主役級になれる劇作り…。
そんな条件にピッタリの絵本を紹介します!
3歳児におすすめの絵本5選
おおきなかぶ
おじいさんが植えたカブの種。毎日水をあげて大切に育てていると、とても大きなカブができました。おじいさんが「うんとこしょ、どっこいしょ」とカブを抜こうとしましたがびくともしません。そこで、おばあさんを呼んできて…孫、ネコ、イヌ、ネズミ…と助っ人を次々に呼んで、やっと大きなカブが抜けました。
「うんとこしょ、どっこいしょ」の掛け声が楽しいこの絵本。
登場人物をアレンジして、そのクラスで流行っている動物やキャラクターを入れるものおもしろいですよ。ウサギや、忍者、レンジャーもの…自由自在に変えてもストーリーが成り立つので、この題材はとても活用しやすいです。
もりのおふろ
ある森の中におふろがありました。最初にライオンがやってきて、次にゾウ、ウサギ…とたくさんのどうぶつたちがおふろに入ってきます。最後はみんなで輪になって「ごしごし しゅっしゅ」と背中を洗い、おふろにドボーン!
おおきなかぶに似ていますが、次々に登場キャラクターが出てくるストーリー。
「ごしごし しゅっしゅ」と声を合わせるのも楽しい!
”おふろ”という身近なテーマなので、こどもたちも場面を想像しやすく、劇にうってつけです。
3びきのこぶた
3びきのこぶたが、家を建てることになりました。一番大きいブタはワラの家。中くらいのブタは木の家。小さいブタはレンガの家を建てました。そこに、オオカミがやってきて、家を吹き飛ばそうとします。「ふっふのふ~~!」ワラの家はすぐに吹き飛び、大きいブタは木の家に逃げ込みます。またオオカミがやってきて「ふっふのふ~~!」と木の家を吹き飛ばしました。大きいブタと中くらいのブタはレンガの家に逃げ込みます。そこへ、オオカミが「ふっふのふ~~」レンガの家は吹き飛びません。オオカミは煙突から家の中に入ろうとします。ブタたちは煙突の下の暖炉に火をたいたので、オオカミは熱くてとびだしていきましたとさ。
家を建てる場面と、オオカミが家を吹き飛ばす場面、オオカミをやっつける場面…と場面展開が楽しいストーリー。絵本が好きなクラスにぴったりです!
大道具(3種類の家など)が多く先生の準備が大変ですが、見ごたえバッチリで保護者も大満足です。
てぶくろ
雪の降る森で、おじいさんがてぶくろを片方落としました。最初にてぶくろを見付けたのは小さなネズミ。「ここでくらすことにするわ」とてぶくろの中に入りました。そこへ、カエル、うさぎ、キツネ、オオカミ、イノシシ、クマ…とどんどん動物たちが入ってきて、弾けそうなてぶくろにドキドキハラハラ。すると、おじいさんが手袋を探しに戻ってきて…。
登場キャラクターが多く、みんなが目立てるストーリー。
これは絵本を見ていると絵が細かくて楽しいのですが、劇にすると単調な印象も受けるので、音楽を効果的に使うのがおすすめです。
↑この曲、めちゃめちゃ頭に残って、つい口ずさんじゃいます♪
3びきのがらがらどん
3びきのやぎの名前はがらがらどん。橋の向こうの山に、草を食べに行ことしますが、橋の下には怖いトロルがいます。一番小さいやぎのがらがらどんが橋をわたります。トロル「お前を食べてやる」がらがらどん「次にもっと大きなやぎがきます」トロル「いいだろう」。中くらいのやぎも同じように橋をわたります。ついに一番大きなやぎが橋をわたります。一番大きながらがらどんvsトロルの激しい戦いの末、がらがらどんの勝利!3びきはお腹いっぱい草を食べることができました。
ストーリー自体は単純ですが、戦いのシーンもあって飽きの来ない絵本です。
橋に見立てられるものさえあれば、日常の遊びの中でもすぐに生かせるので、この絵本を劇遊びの導入にすることが多かったです。
3歳児の発表会(劇遊び)のねらい例
3歳児の発表会のねらいは「楽しむ」をメインに以下の2つが考えられます。
自分なりの動きや言葉で表現するおもしろさを感じる
みんなと一緒に動く楽しさを感じる
自分なりに動きや言葉で表現するおもしろさを感じる
自分のなりたい動物やキャラクターになって動くことを純粋に楽しめる発達段階です。
なりきる動きに正解はないので、「自分らしく」動く姿を十分に認めてあげたいですね。
また、「自分だけ」の身に付けるものや小道具があることがうれしかったり、それを教師と一緒に作ることもうれしかったりします。動物の耳、その動物が好きな食べ物など、一人ひとりがもてる道具を作るのがオススメです。
みんなと一緒に動く楽しさを感じる
3歳児は「○○組の一人」ということをしっかりと認識できる発達段階です。
クラスのみんなの中で、動きや言葉を出し、仲良しの友達と一緒にすることを喜ぶ姿を受け止めましょう。
また、中にはみんなの中で動くのがはずかしいお子さんもいます。そういう場合は、保育者と一緒にお話しを楽しみながら、ストーリーに沿って動いたり、友達の動きをマネしたりして参加できるようによりそっていきましょう。
絵本の世界を楽しみながら劇遊びをすすめよう
子どもたちと絵本の世界を楽しむのが第一です!
それから、劇遊びとして動くことを楽しみ、最後には保護者にみてもらうことを楽しみにできるように段階を追って準備していきましょう。