みなさんこんにちは、保育士の”うり”です。
保育に関する情報や、保育士の残業を減らすためのお役立ち記事を書いています。
今回は、5歳児(年長児)クラスで冬の時期に遊ぶことの多い、投げゴマのコツについて解説していきます。
あなたは投げゴマを回せますか?
実は回すのが苦手・・・という方は、この記事が練習のお供になるでしょう!
自分は回せるけど、子どもたちがなかなか回せるようにならない
そもそも子どもたちがコマに興味をもってくれない
とお悩みの方、最後まで読めばすぐに明日からの保育に生かせます!
投げゴマ遊びをする“ねらい“を確認
まず、なぜ投げゴマを遊具として出しているか、確認してみましょう!
投げゴマで遊ぶねらいには以下のようなものがあげられます。
- 日本の伝統的な遊びに触れ、親しみをもつ。
- ヒモの巻き方や回し方に試行錯誤しながら、挑戦する意欲をもつ。
- 友達と一緒にめあてをもち、共に頑張ろうとする楽しさを味わう。
- できるようになったときの達成感を味わう。
これらのめあてを見たときに、「うちのクラスはまだこの“ねらい“には程遠いかな、、、」という項目があったら、他のコマもしくは他の遊びに変えた方が良いかもしれません。
めあてを確認したら、次は子どもたちが興味をもてるようにしてみましょう!
コマに興味をもてるようにする方法3つ
いきなり投げゴマを出すと、あまりの難しさに興味をなくしてしまうこともしばしば。
興味をもてるようにする方法を3つ紹介します。
①保育者がコマを回してみせる
保育者が回せる姿を見せることで、「すごい!やってみたい!」という意欲がわいてきます。
技なんかも見せると、より一層憧れのまなざしが向けられるでしょう。
そんな〜、回せないよ〜〜
という方は、地域の方に協力してもらって、コマが得意な方を呼ぶのも一つの手ですよ!
私の園でも毎年コマが得意な方に来ていただいて、さまざまな技を見せてもらってます!
②いろいろな種類のコマを見せる、触らせる
まずはコマ自体に興味をもち「回せそう」と思うことが大事。
オススメのコマは3種類!
- ひねりコマ・・・指でひねって回す(1番カンタン!)
- 手もみコマ・・・手のひらで回す
- 糸引きコマ・・・ぐるぐる巻いた糸を引くだけでものすごい速さで回る
他にも子どもには回せないとしても、色々なコマが目に入るだけで関心をもてるので、ぜひ飾ってみてくださいね。
③「めざせコマ名人!」目標に向かってがんばれるようにする工夫
目標があるとモチベーションが上がるのは大人も子どもも同じ。
分かりやすくて、見てすぐに理解できる目標を提示しましょう。
- 回せるようになった人の名前を「コマ名人表」に書く
- コマ大会を開催し、競うことでやる気を引き出す
- 個別カードを作り、段階を踏んでクリアしていく
個別カードはこんな感じ↓
一気に高い目標を求めるのではなく、“これならできそう“を積み重ねていくと良いですよ。
ヒモの巻き方解説【写真つき】
文字で説明されても分かりにくいヒモの巻き方・・・。
せっかくなので、写真に撮ってみました。
私はこれを保育室に掲示していました。
子どもたちは写真を見ながらヒモを自分で巻けるようになっていましたよ!
- 表側の芯に1回転巻きつける
- 裏側の芯に2〜3段巻きつける
- 裏側に時計回りに巻きつける(渦を巻くように)※反時計回りに巻きつける場合は、投げ方の向きが反対になります
- 小指と薬指の間にヒモを通す
- 親指と人差し指でコマをもつ
投げ方、回し方解説
こればっかりは、見ても分かりにくいとは思うのですが、You Tubeなどで動画を探して見てみてください。
オススメ動画▶︎
時計回りに紐を巻きつけた場合・・・(右利きの方)
外(右)から内(左)に向かって、コマを投げます。
反時計回りに巻きつけた場合・・・(右利きの方)
内(左)から外(右)に向かって、コマを投げます。
左利きの方は向きを全て反対にしてくださいね。
コマを投げるとき、ヒモも一緒に投げないように注意です!
ヒモは小指と薬指の間でしっかり持ったまま、コマだけを投げましょう。
応用編:いろいろなワザにチャレンジしてみよう
回せるようになったらいろいろな、でもカンタンにできるワザを提示しましょう。
「回す」がゴールになると、できるようになった途端にやらなくなったりしますよね。笑
せっかく回せるようになったら、とことん楽しんでほしい!
- お散歩・・・ヒモをかけてコマを動かすだけ⇦1番カンタン!
- ボードのせ・・・下敷きやボール紙など硬めのボードにコマを乗せて持ち上げる
- 階段落とし・・・階段の上からコマを1段ずつ落としていく※階段で遊ぶのを禁止している際は、積み木などで階段を作るのが良いです
- 手のせ・・・芯を指で持ち上げ、手にコマを乗せる※投げる際に手に乗せるワザもありますが、かなり高度なワザで危ないので幼児にはオススメしません
まとめ
まずは先生が楽しんでコマを回すこと!
そして、先生と一緒なら回せた→次は一人でやってみよう、と段階を踏んでチャレンジできるようにしましょう。
一人でも回せる人が出てくると、あっという間に伝染していきます。
最初の一人が出るまではなかなか辛抱が必要ですが、コツをつかむのが上手い子を支えて、コマ遊びを盛り上げましょう。